投稿日:2008-07-25 Fri
テレビドラマのモンスターペアレットで,前回は高学歴の保護者が担任を追い詰めると言う内容だった。しかしこれはドラマの中だけではない。実際に教師よりも高学歴の保護者は沢山いる。授業参観などで,そう言う保護者が来ていると,教師としてもやりにくいだろう。その保護者が同業の教師となれば尚更だろう。
当然,教え方が悪ければ,その事に対してクレームを付けられる。しかしそう言うことにより教師のスキルを上げていかなければならないのも情けない話だ。
そもそも学校を卒業して直ぐの教師は,頭を下げるという事を経験してない。生徒に対しても上からものを言うので,気がつかないうちに自分が偉くなったように誤解をする。そんな環境で,保護者の気持ちが解るはずがない。だから自分で対応できない保護者を「モンスターペアレント」と呼んでしまうのである。
スキルの高い教師には,恐らくモンスターペアレントなんて存在しないのではないだろうか。理不尽の要求と言っても,最初の段階で幾らでも手を打てるのでは無いだろうか。
勿論,本当に理不尽な保護者もいる。
そう言う保護者は「取り敢えず我が子」なのだ。「お金を払って学校へ行かせているのだから,我が子にはこれくらいのことをして貰わないと困る」と言う理論だ。
この保護者にとっては我が子は35分の1人ではないのだ。他の子どもはどうでも良く,「我が子が1番」なのだ。
この考えは間違っていないと思う。金を出して商品を買う場合,その商品は100%完璧品でなくてはならない。もし買った後,調子が悪ければ,文句を言うのは当たり前。
だから「我が子の成績が落ちるのは,教師の教え方が悪い」となる。お金を払っているから,学力優秀な子どもにする責任が,教師にはあると言うわけだ。
その中には,「子どもの努力も必要」と言う考え方はない。
当然,高学歴の保護者は,我が子の成績が伸び悩んだら「一体どう言う教え方をしているの?」となる。自分の方が教え方が上手いと思うのである。で,自分の教え方と違う教え方を教師がすると,「おかしい」と言って文句を言うのだ。
しかしその保護者を「うるさい保護者」とか「授業を妨害する保護者」挙げ句の果てに「モンスターペアレント」と言って排除しようとするところに問題がある。
そう言う保護者と一緒になって,問題を解決しようとすれば良いのだ。
そこで頭を下げた経験のない教師は,大したことのないプライドが邪魔をして何も出来ないのだ。
私の友人で国立大学の教授がいるが,確実に担任教師よりも高学歴だ。私は,教師や学校が,この友人の話をしっかりと聞いて一緒になって子ども達の教育に関わって貰えれば,素晴らしい学校教育が出来るのではないかと思ってたが,実際に行っているようだ。学校としては強い味方を得たのではないだろうか。
これから益々,教師よりも高学歴な保護者は多くなって来るだろう。その時に,本当にスキルの低い教師は,教育委員会からではなく,保護者から淘汰されるに違いない。
これから団塊の世代の教師がドンドン退職して,若手の教員採用が多くなる。そうなると少々スキルの低い教師も採用されるに違いない。
そう言う教師は,現場へ出ると泣く羽目になる。それがイヤなら,自分でスキルアップを図るようにしないといけないだろう。
教師という仕事は,そんなに甘いものではないと思う。
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