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オッチャン先生:山下重喜

Author:オッチャン先生:山下重喜
小学校でのPTAの役員を機に現在に至るまで地域の子ども達の育成に関わっている。また「おやじの会」を発足し「地域の子どもは地域で育てる」活動をしている。平成18年に発足した「日本おやじの会連絡会」で全国のおやじの会の情報交換の場としてホームページを開設,全国おやじサミットの支援やネットワーク作りをしている。
現在は毎日小学生新聞の親と子の悩み相談コーナー「悩みなんか吹き飛ばせ!」で「オッチャン先生」の名で回答中。

元松陽小学校PTA会長(H13・H16)
元樫原中学校PTA会長(H17・H19)
松陽オヤジの会初代会長
松陽小学校評議委員
樫原中学校評議委員
日本「おやじの会」連絡会事務局長
松陽学区社会福祉協議会会長
西京区社会福祉協議会評議員
史跡 天皇の杜古墳保存会副会長
松陽自治連合会理事
西京区住民円卓会議委員
桂病院治験委員会委員
社会福祉法人京都社会事業団第三者機関委員
1953年生,京都市在住,高校2年生
の息子1人との父子家庭

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老老介護の果て
7日の共同通信の記事で,90歳の母親が61歳の娘を承諾殺人の罪で書類送検されたと出ていた。このニュース,どこのテレビ局も取り上げていなかったのではないだろうか。また新聞記事でも見ていない。ネットで掲載されていただけだ。

本来はこのニュース,とても大事なニュースであり,もっと大々的に取り上げるべきニュースだと思う。なのに今は雇用問題のニュースが先行して,取り上げられないのだろうか。
90歳の母親が一人で娘を介護していたようだ。一応制度を受けていたようだが,食事や入浴の世話は,母親がしていたようだ。この逆は良くあるが,今回のパターンは辛い。「高齢になり面倒が見切れないと悲観した」と言う事だ。娘に一緒に死のうと言って,自分は死にきれなかった。
しかしこの母親を誰が責められようか。
介護は若い人でもしんどい。まして体力のない90歳の母親が介護をしているのだ。もしここで自分が先に死んだら,この娘の面倒は誰がするのかと思うと,将来を悲観するのは良く解る。

これが日本の現状だ。景気が悪いのはお金が世の中に流通しないからだと先般のブログで書いた。民誰しもが,将来の心配をして貯蓄をしている。しかし幾ら貯蓄をしても,それでも不安なのだ。今回の定額給付金も,貧困者救済のはずが,その枠を取り払って全員に配布すると言っている。そして貰った人は使えと言う。自民党のお偉いさんも,貰ったら美味しいもの食べると言っていた。定額給付金を貰って,それをお年玉として使えるのは金持ちだけだ。何故なら,その金があろうが無かろうが自分の生活には影響しないからだ。そう言う人は定額給付金を貰ったらフロッグとして使うだろう。
しかし我々庶民は,その貰った金は生活費に消えるか貯蓄に回るに決まっている。私は毎日の食費の数回分が浮いたな,と言う感覚しかない。
だから総理が言うほど,経済効果は上がらないと思うが。

もし先述の家族に,十分な蓄えがあれば,また社会保障制度が整っていれば,この娘は十分な介護を受けられたはずだ。母親も苦労せずにすんだだろう。
社会保障制度を充実させる為に消費税をアップするような事を言っているが,絶対に無理である。もしそれが出来るのであれば,3%の消費税を導入した時点から,その動きがあってしかるべきだ。導入前に言われていた事が出来ていれば,今時分は,我が日本は,素晴らしい社会福祉家になっていただろう。それどころか,高齢者にとっては益々住み難い,生きに難い社会になってしまっている。年金すら貰えない異常な社会なのである。
こんな先行き不安なの無策政策で,どうして景気が良くなるだろうか。
と言って政治に対しての不平不満を言っても仕方がない。言って何とかなるものなら,1年中文句を言っていれば良い。

があって民が富むのではない。民一人一人が富んでこそ,が富むのだ。労働者一人一人が稼いで生活にゆとりが出て,初めて企業にもにもゆとりが出来る。今はあまりにも企業存続に重きを置きすぎている。企業の考え方は,「会社あっての社員」と言う事だ。そうじゃない。労働者がいなくなれば,一体誰がモノを生産するのだ。生活するのに精一杯で疲弊している社員が,新しい物作りが出来るだろうか。将来に希望を持って頑張れるだろうか。いつ首を切られるか解らないと不安な毎日を送りながら仕事をしている社員ばかりの企業で,どうしてその企業の業績が上がるだろうか。

経済成長ばかりに目を向け,民の社会保障制度を顧みず,ないがしろにしてきたツケが,今来ているのである。民の将来の不安さえ除けば,景気は回復するのだ。あまりにも税金の無駄遣いが多すぎる。そして金がなくなれば税金を上げればよいと言う単純な発想をする。

会議員は,将来,老老介護の心配は要らないだろう。金もあるし充分だろう。そう言う会議員を選んで,その議員の生活保障をしているのは民だ。組織選挙をして,人から頼まれたからと中身も理解せずに投票するからこう言う事になる。一番悪いのは「誰がなっても一緒」と言う事で棄権をする民だ。今回,解雇された若い人達は,殆ど選挙なんて行っていないだろう。だから自分達が困るになったのだ。

これからまだまだ介護にまつわる事件は多くなるだろう。特に男性が介護者になる場合,最悪,悲惨な結果が待っている。男性介護は,ストレスを発散する場もないし,変なプライドもあるから相談もしない。自分で自分の首を絞めて行くようなものだ。
介護の為に仕事も辞めなければならない。そうなると生活にも困る。こんな社会でどうする。一人の人間を大事にしない家なんて,潰れるに決まっている。
民一人一人が,大切にされているだろうか。
先ずはそこからの見直しが必要なのではないだろうか。

子育て・家庭・学校 | 03:36:11

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